タイトルなげーよ! 『男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。I  ―Time to Play―〈上〉』 感想

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男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。I  ―Time to Play―

タイトルに惹かれて思わず買ってしまった本である。

なぜタイトルに惹かれたか?

それは僕が作家志望者だから。それだけの理由である。

まぁこの本一冊読んだくらいでプロになれるような甘い世界ではない。

読まないよりはましだろうとか、そんな軽い動機で買ってしまった。

しかし予想に反して面白かった。

そもそも僕は時雨沢氏の作品を読んだことがない。

『キノの旅』という名前くらいは聞いたことがある。

しかし未読だった。ネットで調べたら、結構な巻数が出てきた。今度ゆっくりと読んでみたいと思う。

あとがきを読んでみたら、結構遊び心満点な作者なようだ。タイトルも電撃文庫最長記録を狙ってつけたらしい。

噂では本編よりもあとがきの方に力を入れるとか。

そういう遊び心満点の作家さんは好きだ。

今度アリソンとリリアも読んでみようかと思う。

話はずれるが、何事も遊び心というか、余裕がなければならないと思う。

ハンドルにも遊びがあるだろう。

日本という国は、全体的に余裕を失っていると思う。

冒頭は、主人公である『僕』が首を絞められているシーンから始まる。

絞めているのはヒロインの似鳥絵里(にたどり えり)。

「どうしてっ!?」

そう呟きながら『僕』の首を絞め続ける似鳥。

「それを聞きたいのはこっちだよ」

読者のそんな思いを余所に、場面は暗転する。

ここからは『僕』がどのようにしてプロ作家になっていったかが語られていく。

ここは作家志望者として、非常に興味深い内容だった。

作家業の裏っかわを見た気分だ。

作家志望ではない人にも、十分に楽しめる内容になっている。

読者も作家業に全く興味がないというわけではないだろう。

きちんと物語のヤマは意識して作られているので、安心してほしい。

本作の舞台は現代日本である。

しかし、どこかファンタジーの色が見え隠れするのは気のせいだろうか。

たとえば列車で東京まで移動するシーンなどだ。

キノの旅の雰囲気が見え隠れするというかなんというか……。

そこはやはりファンタジーで永く飯を食ってきた作家さんだからだろうか。

それとも作中の『僕』が異世界トリップモノを書いているからだろうか。

そうやって何やかんやしながらも、物語は冒頭の首絞めシーンにつながってゆく。

何がどうなって『僕』はヒロインに首を絞められるにいたったのか、それは本作を読んでのお楽しみである。

ちなみに僕が一番ビビったのは二巻のあるシーンである。

主人公がラノベ作家の年収を似鳥に教えている。

「○万円くらいかなー」

アニメ化も決まって結構なブーストがかかっていたらしいが、

その額を見た僕の第一声が、

「……マジっすか……」

僕の目が\マークになったことを伝えておく(笑)

ps

作中の『僕』の作品であるヴァイス・ヴァーサ、だれかスピンオフで書いてくれないだろうか……。

すごく読みたいのだが。

336*280レクタングル大
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