君の膵臓をたべたい ネタバレ感想レビュー 文章は読みやすいが、内容はいたって普通

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ストーリー

主人公である「僕」が病院で偶然拾った1冊の「共病文庫」というタイトルの文庫本。

それは「僕」のクラスメイトである山内桜良(やまうち さくら)が綴っていた、秘密の日記帳であり、彼女の余命が膵臓の病気により、もう長くはないことが記されていてた。

「僕」はその本の中身を興味本位で覗いたことにより、身内以外で唯一桜良の病気を知る人物となる。

「山内桜良の死ぬ前にやりたいこと」に付き合うことにより、「僕」、桜良という正反対の性格の2人が、互いに自分の欠けている部分を持っているそれぞれに憧れを持ち、次第に心を通わせていきながら成長していく。そして「僕」は「人を認める人間に、人を愛する人間になること」を決意。桜良は恋人や友人を必要としない僕が初めて関わり合いを持ちたい人に選んでくれたことにより「初めて私自身として必要されている、初めて私が、たった一人の私であると思えた」と感じていく。

ウィキペディアより引用

感想

最初に見たのは、近所のTSUTAYAでしたかね。新刊本の所に山積みされていました。なんともまぁスプラッタ―なタイトルと、それに似合わぬセンチメンタルな表紙に目を引かれましたね。

もともとは「小説家になろう」に掲載されていたんですね。そこを編集者の目に止まってスカウトされたんだとか。
プロ作家になろうと思ったら、今までは出版社の主催する新人賞に応募するしかなかったんですね。でもこれからは投稿サイトの人気作品を青田買いしていくという手法がメインになっていくのでしょうね。事実「魔法科高校の劣等生」とか「GATE」もそうですね。
話が脱線しちゃってスミマセン^^;
では早速感想を書いていこうと思います。

内容は、不治の病のヒロインと無口な主人公が心を通わせていく――というお話。よくあるって言えばよくあるお話。最初に思い出したのはセカチューこと「世界の中心で愛をさけぶ」ですね。アレも確か白血病のヒロインと、同級生の男の子の話だと聞いたことがあります。「聞いたことがある」っていう言い方になったのは、僕がセカチューを読んだことがないからなんですね^^。いや、読もうと思ったのですが、周りの評判が余りにも悪すぎて、読む気が起きなかったんです。やれ「内容がうすい」だの「ヒロインに共感できない」だの。ネットの書評でもボロクソに叩かれていたので、買うのを躊躇してしまったんです。いちおう綾瀬はるかさん主演のドラマは見たのですが、感想は「普通」でしたね。ありがちなお涙頂戴ものの壁を破れなかったです。

同じ難病モノだったら『四月は君の嘘』の方が百倍は良かったです。

そして肝心の本作ですが……残念ながら、それほど面白いとは思えなかったですね。
読み始めて最初に思ったことが「この作者さん、文章が上手いなー」でした。この住野よるという作家さん、とにかく文章が読みやすいです。一行一行が短く、簡潔。しかもそれが作品の内容に合っている。描写や比喩表現も上手い。
しかし、それだけですね。
読み終わって最初に思ったことが「あんまり話に起伏がなかったなー」でした。
このお話の中で起こったことといえば、病気の咲良と焼肉を食べに行ったり、福岡までラーメン食べに行ったりするだけ。特に目を引くようなイベントも無し。

もう一つ気になったのが、主人公のキャラクターでしょうか。
大人しい性格でクラスでも目立った存在ではない。そのくせ、どこか斜に構えた性格。それで「僕は他人とかかわらない方がいい」って、こっちから願い下げだっつーの。

この「僕」という主人公は、とにかく受け身。自分から自発的に動いたのを見たことがない。
焼肉に行ったのも、福岡に言ったのも、誘ったのは咲良。
これは僕の持論なんだけれど、物語の主人公というのは自分から動かないとダメ。そうでないと、読者を感情移入させられない。
だから、最後の咲良がメールを読んだことを知ったシーンも全然泣けなかった。「ふーんそれで?」と流しながら読んでました。

主人公の名前を隠したのも意味不明。

作中、主人公の名前はずっと出てきませんでした。【仲のいいクラスメイト】とか【目立たないクラスメイト】とか、カッコ付きで呼ばれています。
わざわざ隠すくらいなんだから、何かの伏線になっているのかなーと思っていたら、何にもなし。なんじゃそら。
あれだけ隠していた主人公の名前も『志賀春樹』といたって普通。よく似た名前の小説家がいる、という一文から、村上春樹と志賀直哉を連想したけど、とくにあっと驚く展開もなし。はっきり言って拍子抜けしました。

という訳で、僕の感想は「いたって普通。特に驚くこともなし」です。
どこかで「読書に慣れていない小中学生が、最初の一歩として読む本」という書評がありましたが、まさにその通りだと思います。
来年(二〇一七年)には、映画が公開されるそうですが、爆死しないか余計な心配をしてしまいます。まぁ大ヒットしたらしたで、それはそれで心配ですが……。

336*280レクタングル大
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