掟上今日子の家計簿 ネタバレ感想 「XYZの悲劇」を使ったトリックに完敗

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掟上今日子の家計簿のネタバレ感想です。

眠るたびに記憶がリセットされる「忘却探偵」掟上今日子。
その彼女の活躍を描いた「忘却探偵シリーズ」も早7作目です。
前回の「婚姻届」は久々の厄介登場回となりました。
しかし、今回の「家計簿」では厄介くんはまたまたのお役御免です(笑)

今回は今日子さんと刑事のコンビで事件を解決してゆきます。
前々回の「掟上今日子の退職願」では女刑事とコンビを組んでいましたが、今回は男刑事とコンビを組みます。
関係ないですが、前に出てきた刑事が再登場とかしないんでしょうか。
「掟上今日子の飛び降り死体」で出てきた鬼庭(おににわ)警部なんて、良いキャラしてるのに、使わないともったいないと思うのですがどうでしょうか。

掟上今日子の誰がために<クイボノ>

雪山のペンションで起きた殺人事件。
事件当日は猛吹雪が吹いており、事件関係者以外は誰も立ち入ることができなかった。いわゆるクローズドサークルです。
雪で囲まれた密室の中で行われた殺人事件の謎を今日子さんが追います。

吹雪で閉ざされたペンションを舞台にしたミステリーと言う事で、僕は「かまいたちの夜」を思い出しました。
僕は「かまいたち」で人生で初めてミステリー小説なるものに触れたので、思い出深い作品でしたね。
もっとも、最初はミステリーでしたけど、最後の方になるとホラーゲームになるのですけれども(笑)
でも「サウンドノベル」というジャンルを切り開いた作品として、ゲーム史に残る名作だと思います。

今回の事件では「クイボノ」と言う言葉が出てきます。
この事件が起きたことによって、一番得をしたのは誰か? という風にアプローチをしていく方法で、ホワイダニット(なぜこの事件を起こしたのか?)と真逆の考え方になるそうです。

フーダニット(誰が事件を起こしたのか?)とかホワイダニットは知っていたのですが、クイボノは知りませんでしたね。勉強になりました。

掟上今日子の叙述トリック

劫罰島(ごうばつじま)という孤島で起きた殺人事件の謎を追うお話です。
被害者は、この島でサークルの合宿をしていた、大学生の千良珀三(ちら・はくぞう)。
容疑者は千良と同じ樫坂(かしざか)大学推理研究会のメンバー達。プラス、同じ合宿所に泊まっていた寿々花(すずか)大学軽音楽部の面々。
このお話では、架空の推理小説「XYZの悲劇」がキーポイントとなります。

このお話は、ミステリーと言うよりは「叙述トリック」の解説といった方が適切かもしれませんね。
なにしろ、30ページにわたって、叙述トリックについて説明されているのですから(笑)
しかし、叙述トリックってこんなに種類があったんですね。知らなかったです。
僕が最初に叙述トリックについて知ったのは、綾辻行人の「六角館の殺人」ですね。
最後まで読み終わってから「この話を書いた綾辻行人は天才だ!」と思いましたね。後で、それは叙述トリックって言ってミステリーではありふれた手法だとしって、ちょっと凹みましたが(笑)

とことで、この事件の犯人は誰なんですか!?
ネタバレすると、被害者はダイイングメッセージを残していて、それは「XYZの悲劇」を読めば分かるのですが「XYZの悲劇」は劇中作なので読むことは不可能。
だとしたら、一体どうやって犯人を知ればいいのでしょうか……。

掟上今日子の心理実験

豪邸の地下室で起きた殺人事件を追います。被害者は密室となった地下室で、串刺し死体となって発見されます。
地下室はカードキーで施錠されており、出入りは不可能。犯人は一体どうやって、被害者を殺したのか!?

これは構成が上手いですね。
前の事件で叙述トリックを扱っておいて、その次の話で叙述トリックを使ってくるとは……。
完璧に一本取られました。

掟上今日子の筆跡鑑定

アミューズメントパークの中の推理ゲームをクリアしていく話。
ある事件の容疑者が、アリバイとして事件のあった時間は、このゲームをしていたと主張。
そのアリバイを崩すために、最速でクリアできることを証明します。

筆跡鑑定というと、ミステリーでもよく出てくる捜査手法ですね。
今回は、スマホを使った筆跡鑑定です。
まさかキーワードを入力するときのスマホの指の動きから、犯人のアリバイを崩すとは思いもよりませんでした。
まさに新時代の筆跡鑑定ですね。

担当刑事の遊佐下(ゆさか)警部に対抗意識を燃やす今日子さんが可愛かったです^^

336*280レクタングル大
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