撫物語 西尾維新:著 ネタバレ感想あらすじ 千石撫子の成長物語 こうして少女は大人になってゆく

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撫物語を読んだので、感想を書いていこうと思います。

今回の主役は、千石撫子。
僕は今までは撫子はあんまり好きじゃあなかったんですね。
ところが、撫物語をよんで評価一変。撫子が好きになりました。

「囮物語」で神様になり、「恋物語」で人間に戻った撫子。
そういえば撫子って、恋物語で貝木に「ただのアホ」「頭の悪いガキ」だのなんだのボロクソに言われていましたね(笑)
そう言いたくなる貝木の気持ちも分かりますが。

ストーリー

さてさて、人間界に戻ってきた撫子。
現実の彼女は中学三年生ですが、以前に教室で盛大にやらかしてしまったため、現在は不登校状態。
今まで散々甘やかしてくれた両親ですが、撫子失踪事件を受けて、気持ちが変わった様子。
「中学を出たら、働きなさい」

実は撫子には夢があります。
それは漫画家になるという夢。
しかし、両親のいうとおり、中学を出て働くとなると、その夢はかなえられない。
となると、中学卒業までに、ある程度漫画家としてやっていけるという結果を出さないといけない。

どんな道も、一流になるには一万時間の修練が必要だという。
一日八時間ほど練習するとして、三年間。
しかし、卒業式まで残された時間は十か月。とても間に合わない。

そこで撫子は斧乃木余接の協力を得て、自分の式神を作り出す。
表れた式神は四体。

おと撫子(前髪を伸ばしてる。一番内気だったころの撫子)
媚び撫子(前髪をカチューシャであげてる。暦にアプローチしてた頃の撫子)
逆撫子 (前髪をばっさり切った。一番凶暴だったころの撫子)
神撫子 (北白蛇神社で神様をしていたころの撫子)

一人と四体で練習をすれば、十か月で結果が出せる! と考えた撫子と余接でしたが、そうは問屋が卸さない。
四体の式神は全て逃げ出してしまいます。
困った撫子と余接は、手分けして式神の回収に当たりますが……。

感想

一言で言えば、撫子の成長物語でしょうか。
今までは、他人に甘えるだけだった撫子が自分の力で歩いて行こうと決心するまでのお話です。

今回登場する式神は、全て過去の撫子の姿です。
逃げ出した式神たちを捕獲していく中で、撫子は無理矢理にでも過去の自分と向き合います。

甘ったれだった自分。
逃げていた自分。
被害者ぶっていた自分。

そういった嫌な自分と向き合いながら、少しずつ撫子は成長していきます。

特にラストシーン。
直江津高校の校門前で、おと撫子と対峙するシーンは印象的です。
校門前でひたすら暦を待ち続けるおと撫子。
そんなおと撫子に、撫子(今撫子)は言い放ちます。

「また私は、誰かのことを好きになるって、約束する。人を好きになることを、私はやめない。待ってるだけで楽しくて、思うだけで幸せだったことを私は忘れない。あなたの失恋を、絶対に失敗にはしない。夢を追うけど、凝りもせずに、恋もする。他に何もいらなかった気持ちを思い出す。あの人よりも優しくて、あの人よりも恰好よくて、あの人よりも素敵で、あの人よりも天然で、あの人よりもいい人で、あの人よりも好きにならずにいられない、ロリコンじゃない人に恋をする。努力に逃げずに、人から隠れずに、きっと、あなたがなりたい私になるから。がっかりされない私でいるから。だから、もう待つのはやめて――行こう、未来へ」   p、229より引用

(略)私は、公園で育お姉ちゃんがそうしてくれたように、おと撫子の頭を撫でました――そうすると、私は自分でも気がつかないうちに、去年よりも背が伸びていたんだと分かりました。

p230より引用

さっき書いたのですが、僕は今まで千石撫子の事があまり好きではなかったのですね。
でも「撫物語」を読んで、好きになりました。
やっぱり人間というのは、変わるものですね。

しかし西尾先生、相変わらずの凄まじい仕事量ですね。
一日のスケジュールが知りたいです。なんでも、朝五時に起きて仕事を開始しているとか……。
一回、情熱大陸で特集してくれませんかね。

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